海外進出

【起業】マレーシアでラブアン法人を運営する場合のコスト

オフショア法人とは?

貴方はラブアン法人というオフショア法人をご存知ですか?

ラブアン法人とは、マレーシア国内で設立可能なオフショア法人です。
オフショア法人といえば、一昨年~去年にかけて、パナマ文書がよく話題になりました。

オフショア法人というと、日本人の多くは、

  • 脱税するために設立している
  • マネーロンダリングしている

等、先入観で見てしまうのではないでしょうか?

但し実際は、普通の法人と何ら変わりません。
正しく節税して資産を増やす、というのは別に違法でありません。
(当然、所得を過少申告したりして本来納税対象となる所得を隠したりすれば、それは違法となります)

今回は、マレーシアで設立可能なラブアン法人とそのコストについてお伝えします。

ラブアン法人とは?

ラブアン法人とは、マレーシアが、ボルネオ島の北東に位置するラブアン島に、
オフショア特区を作り、そこで設立可能な法人のことです。

特に、マレーシア国外の取引や対外投資向けに作られた法人形態で、税金が非常に安い(法人住民税なし。法人所得税は3%または20,000RMのどちらかを選択可能)のが特徴です。

会計制度も、日本と同じく英国式複式簿記で会計帳簿を作成し監査を受けますので、非常になじみやすい方法で会計監査を受けることができます。

詳しくは、過去記事をご覧ください。

ところが、ラブアン法人にも成約があります。

ラブアン法人の制約

ラブアン法人は、原則マレーシア国内に登記されている企業(マレーシア法人)や、居住する人との取引(※)を禁じています。
厳密にいうと、※に該当する取引を行った場合、通常のマレーシア法人の税率(26%)が加算され、さらにラブアン当局に10日以内に取引があった旨を届け出る必要があります。

実質、この手続きが非常に煩雑ですので、※の通り取引を禁じている。といった認識で良いかと思います。

 

法人を設立・維持するコスト

まずマレーシアにラブアン法人を設立する場合、以下の準備が必要となります。

  • 株主及び取締役のパスポートコピーと、英文で作成されたコピーの公的認証(公証役場や外務書で書面を作成できます)
  • 株主及び取締役の住所証明(公共料金の領収書等の英文)
  • ビジネスプラン(パワーポイントで作ったビジネスプレゼン資料等)
  • リファレンスレター(士業等の職印と署名がされた英文の書面)

私がラブアン法人を設立した時は、上記に加え就労ビザの申請手続きの費用を加えて、日本円で約500,000円かかったと記憶しております。この費用には、現地で登記手続きを行っていただける専門家への費用も含まれています。

さらに、法人を運営していくと、毎年以下の費用が掛かります。

  • 取締役(社長)への給料並びに役員報酬・・・約10,000RM(≒300,000円弱)×12か月×人数分 ※就労ビザを申請した場合
  • 会計監査に関する費用・・・約100,000円~150,000円
  • その他カンパニーセクレタリ―(会社秘書役)に関する費用・・・約1,200USD(≒150,000円)
  • 登記しているレンタルオフィスの賃料・・・約4,000RM弱(≒約100,000円)

そうすると、少なくとも年間約4,000,000円程度は、かかると見込んでいたほうがよいです。

また、上記とは別に個人所得税が課税されます(個人住民税はありません)

尚、現地で取引可能なマレーシア法人を設立する場合、より多くの経費が掛かりますので注意が必要です。年間1,000万円以上の売上をあげている方や売上が見込める方でしたら、進出する余地は十分にあると思います。

 

免責事項

ここに記載されている情報は、2015年~2016年にラブアン法人を設立した際の事例となります。
提供する情報の内容についてはいかなる保証も行っておらず、情報の提供の中止、欠陥およびそれらが原因で発生した損失や損害については一切責任を負いません。本サイトが照会している情報の合法性、正確性、道徳性、最新性、適切性、著作権の許諾など、その内容については一切の保証を致しかねます。

 

最後に

海外で法人を設立する場合、現地の法律や会計に詳しい専門家が必要となります。特に、大半の手続きは英語でやり取りしますので、サポートしてくれる専門家が不可欠です。もしマレーシアに進出される場合は、弊社設立時にお世話になった専門家をご紹介可能ですので、お気軽にご相談ください。