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【IT技術】アジャイルなオフショア開発で、オフショア開発の課題を解決

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貴方は、オフショア開発に携わったことがありますか?

オフショア開発といえば、オンショア(≒国内)とは異なり、人件費の安いベトナムやフィリピン、インドネシアに安く開発してもらうイメージがあるかと思います。ところが、実際に発注してみると、

  • 何しろ品質が悪い!当たり前のことができてない!
  • 非機能要件が足りてない!パフォーマンスが非常に悪い!
  • 納期通りに仕上がってこない!途中でエンジニアが辞めてしまう!

こういった問題が多々あるのがオフショア開発です(^^;)

今回は、最近数多のベンダーがチャレンジしているオフショア開発について、弊社が実際に経験した知見をもとに発注者側の注意点をお伝えします。

日本人や日本企業が、発注者になった場合の問題点「忖度」

最近、森友学園問題で籠池氏が「忖度(そんたく)」というキーワードを発して世間を賑わしました。

忖度:他人の心をおしはかること。「相手の真意を忖度する」
https://kotobank.jp/word/%E5%BF%96%E5%BA%A6-555929

実際、弊社も何度か日本の発注者の方とやり取りしておりますが、何しろ「忖度」しなければならない要件が多いのが現状です。

特に、発注者(≒日本)側の文化からすると、こんなイメージで発注される方は多いのではないでしょうか?

  • お金払ってるんだから、機能要件+αを実現してくれるだろう
  • 言わなくても、論理的に当たり前だからやってくれるだろう
  • 課題があれば、都度相談してくれるだろう

 

実際にそうです笑

日本人や日本企業が発注者側となり、あいまいな要求に関しては、「忖度」しつつ要求をクリアにするプロセスが求められます。

ところが、オフショア側の観点から見ると、この忖度は異常です。
オフショア側の視点からすると、

  • 最低品質でも検収通ればOK
  • 機能要件を実現できれば御の字。
  • 曖昧な要求は、受注者側の判断にゆだねられたとみなす

こんな感じになります。

まず大前提として、品質に関する考え方が日本と大きく異なるのです。

また、オフショア側は発注者側と言葉も文化も異なるため、「忖度」したくてもできないのが現状なのです。
特に弊社が拠点を置くマレーシアでは、同じマレーシア国内でも「文化」も「言語」も違う人種が数多く存在します。

  • 中華系の言語に強い、華人系マレー人
  • タミル語に強い、インド系マレー人

このように、話す言葉、文化も異なれば、当然思考回路も変わってきます。

幸い、弊社が拠点を置くマレーシアでは、多民族国家が幸いしたのか民族間同士のコミュニケーションで使われる言語(準公用語)が英語のため、エンジニア同士のコミュニケーションは取りやすいところがあります。しかしながら、日本人と同じレベルで「忖度」まではしてくれませんし、大抵のエンジニアが英語や様々な言語が話せるため、エンジニア単価が高い(※)のが現状です。

※インドが人月単価約30万円とすると、マレーシアは約40万円

まず、オフショア側に発注する際は、そういった背景(言葉、文化)を併せて理解しておく必要があります。
また、品質を上げる際は、できる限りあいまいな要求や要件を失くしておくことが先決です。

WEBプログラミング

相手を理解してこそのオフショア開発、だが

上記で、

  1. 「あいまいな要求、要件をなくす」
  2. 「オフショア側の言語・文化を理解する」

と、お伝えしましたが、実際の開発現場ではそううまくはいきません笑
弊社でもよく経験するのですが、何しろ「言葉」や「文化」の壁が大きいのです。

加えて、東南アジアの国でオフショア開発をすると、以下の問題が壁となって立ちはだかります。

  • 停電や洪水による業務停止(特にタイ)
  • 貧弱な通信網(特にベトナム、ミャンマー)

そのため、大規模案件になればなるほど、1の「あいまいな要求、要件をなくす」ためのコストが大きく膨らみます。要件ごとに背景やゴールを細かくコミュニケーションし、それを英語のドキュメントに落とす膨大な作業が発生するので、それだけでも時間がどんどん削られてしまうのです。

特に、日本の案件は、業務要件が複雑なプロジェクトが多く、仕様の理解まで非常に時間がかかるということがあります。
弊社の事例として、ランディングページ(LP)1つの制作にしても、ページ構成の理解に丸1日かかったことがありました。

従って、オフショア開発を行う際は、大規模案件をウォーターフォールで進める”日本の開発プロセス”では、納期リスクやコミュニケーションリスクといった、想定しずらい要因に対するリスクヘッジが難しいのが現状です。

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オフショア開発の良さを最大限に引き出すために

オフショア開発につきものである「言語の壁」「文化の壁」は、開発を進めるうえで大きな壁になりますが、同時に壁を乗り越えた場合大きなメリットを得られることがあります。

それは、

  1. 海外市場進出を視野に入れた開発
  2. オフショア側で日本文化を理解する基盤の形成
  3. 日本と比べ低コストでの人的リソースの確保

です。

特に、最近では英語サイトや中国語サイトを併せて用意する日本企業が増えてきています。そこで、オフショア開発拠点を設けることで、様々な言語に特化したシステム開発を行うことも可能となります。

そのためにも、オフショア開発の問題を解決するため、弊社では以下の取り組みを行っています。

  1. アジャイル型オフショア開発
    従来の様にウォーターフォール型の一気通貫開発ではなく、
    仕様理解から実際の開発までのプロセスを細かく細分化する。
    その中で要求や要件をできるだけクリアにし、徐々に最適な開発スキームを構築する。
  2. オフショア70%、日本人30%
    オフショア側にすべての要求を完全に実現してもらうのではなく、日本側から見た際に7割ほどの完成度を目指す。残りの3割は、日本人側(弊社)で対応して、完成度を上げていく。

アジャイル型オフショア開発 – “作り続けるオフショア開発”は、速くも数社ほどお声がけを頂いております。
もし、興味がございましたら、お気軽にご相談ください。

作り続けるオフショア開発