越境EC

マレーシアに新幹線?!「第3回 高速鉄道シンポジウム in マレーシア」に参加してきました!

第3回 高速鉄道シンポジウム in マレーシア

皆様、こんにちは!

日本はGWですが、マレーシアはメーデー明けの平日なので、皆様朝から仕事です。
国家間の商取引であちゃーと思うところは、自分の国が平日でも相手が休日だったり、
その逆もありますから、もっと取引先の国について知っておく必要がありますよね (^^;)

さて、今回は、先日に寄稿した記事「クアラルンプール=シンガポール高速鉄道が2026年開業?!」に引き続き、
マレーシア=シンガポール間の高速鉄道について、現地からリポート致します。

今回のシンポジウムについて

今回のシンポジウムは、最初に、石井啓一国土交通大臣のあいさつに始まり、日本・マレーシアをはじめ、新幹線や日本の高速鉄道技術を導入している台湾・インドの各国の関係者が、それぞれの立場でプレゼン・ディスカッションをする、というものでした。

第3回 高速鉄道シンポジウム in マレーシア 石井国土交通大臣のあいさつ

また、日本からは、

JR東日本副社長 深澤 祐二氏

マレーシアからは、

公共陸運委員会(SPAD)のチェアマン Syed Hamid Albar氏
マレーシア高速鉄道株式会社CEO、Muhamad Nur Kamal

台湾からは、

台湾高速鉄道COO、John・Chen氏

インドからは、

インド国鉄チェアマン、Arunendra Kumar氏

加えて、イギリスから都市交通計画の専門家として、
英国王立大教授のRoderick Smith氏がいらっしゃいました。

今回、マレーシア=シンガポールの高速鉄道が、マレーシアにとってどのような位置づけなのか?
それは、2020年以降の経済成長「TN50」の起爆剤と位置付けています。

第3回 高速鉄道シンポジウム in マレーシア 参加者

TN50とは?

TN50とは、2016年10月21日にマレーシアのナジブ首相が発表した将来の国家ビジョン、
“Transformasi Negara 2050 (2050年国家改革)”です。

内容は、TN50は、マレーシアが2050年までに世界の先進国トップ20入りを果たすことを目標とした野心的なもので、各界、各世代、各民族のあらゆる人々から意見を聞き、知恵を集め、TN50の目標実現のための計画案を練るとしています。

第3回 高速鉄道シンポジウム in マレーシア TN50とは?

N50は、30年に及ぶ<ビジョン2020>(2020年までに先進国の仲間入りを果たす事が目標)終了後、マレーシア国民が目標を見失わないための30年間の努力目標、指標となっています。

その際に、マレーシアを横断しシンガポールと接続する高速鉄道の建設、そしてその経済効果や社会効果が非常に重要なポイントになると彼らは考えているのです。

第3回 高速鉄道シンポジウム in マレーシア TN50と高速鉄道の関連性

今回の高速鉄道にかける日本の思い

ところで、新幹線。海外でどのように訳されているかわかりますか?
実は、英語でもShinkansenです。マレーシアは、準公用語が英語ですので、Shinkansenでそのまま伝わります。

日本の高速鉄道の固有名詞が、そのままの音で世界中に伝えられている。
これって、実はすごい事なんです。他の国ではなかなかないですからね。

さて、日本は、今回の高速鉄道への売り込みに対して、非常に大きな期待を寄せています。
日本が東海道新幹線の開業以来培ってきた、高速鉄道の4つのポイントを強調しておりました。

第3回 高速鉄道シンポジウム in マレーシア 新幹線の強み

  • 高い輸送力とそれに伴う経済効果(High Volume)
    – 1日のべ391,000人を輸送できる輸送力。
    – 新幹線導入後、日本や台湾は、新幹線の駅を都市部から約15km離れたところに駅を建設するケースが多い。そのため、開業当初は更地でも、駅周辺の開発が大いに促進されること。
    – 雇用の促進。現地スタッフへの技術継承を行い、現地の雇用を確保できること。
  • 正確性(reliability)
    – 通常の電車遅延が、約1分以内であること。
  • 安全性(Safety)
    – 開業以来、新幹線の死亡事故が0件であること。
    – 東南アジア特有のスコール、つまり雷や大雨へ対応がなされていること。
  • 環境への配慮(Low Carbon)
    – 工事にあたり、周辺への環境を最大限に考慮すること(マレーシアはまだジャングルが多い)
    – 騒音、振動を最小限に抑えていること。

第3回 高速鉄道シンポジウム in マレーシア 高い新幹線の信頼性

日本にいては、当たり前に思えることも、
世界から見れば稀有のことであり、重要なポイントになってきます。

特に、接続先のシンガポールは、世界的に経済活動における重要拠点であり、
高速鉄道の信頼性は非常に重要なポイントとなります。
その上で、台湾の事例やインドの事例から、新幹線が導入当たり最も適切である、ということを
強調していました。

もし、東南アジアの主要都市間を結ぶ高速鉄道が新幹線になれば、建設国だけでなくて日本人観光客にとっても親しみやすい環境が実現できます。

お互いの国民の往来が活発化される可能性が高まり、もたらされる経済効果は計り知れません。

第3回 高速鉄道シンポジウム in マレーシア 新幹線の成功事例:台湾

マレーシア=シンガポールの高速鉄道がもたらす越境ECへの効果

ところで、皆様の中には、「高速鉄道」と「WEB」「EC」がどのような関係があるの?と思う方もいらっしゃると思います。
実は、このようなインフラ整備は、WEBの世界やECと無関係ではありません。

第3回 高速鉄道シンポジウム in マレーシア 新幹線のもたらした効果:日本

新幹線の駅ができると、鉄道の案内でWEBページが作られたり、
駅構内にショップができますよね?

そこに、ECとの連携(オムニチャネル)を意識したショップを展開し、
日本のECへインバウンドマーケティングを行う。

こういった施策も考えられると思います。
ITビジネス、eビジネスとインフラのつながり、つまり IoTを意識したマーケティングを国際規模で展開するには、このプロジェクト、非常にチャンスでもあります。

第3回 高速鉄道シンポジウム in マレーシア 新幹線がもたらす効果

多民族国家であり、親日的なマレーシア

マレーシアは、現地のマレー系、インド系、華人系が混在する多民族国家です。
その点はアメリカに近しいですが、異なる点として非常に親日的な国という特徴があります。

クアラルンプール市内を歩いていても、日本語で話しかけられることがあります。
非常に優しくて、親切な人が多いんですね。

最近あまり明るい話題がない日本にとって、
この高速鉄道プロジェクトは、官民にかかわらず非常に重要な意味を持つ可能性が出てきています。

今年は、日本とマレーシアの国交樹立60周年の節目の年です。

今後も、マレーシアの一大事業プロジェクトから目が離せません!

最後に

もし、マレーシアやシンガポールをはじめとした東南アジアに進出をお考えのお客様は、
ぜひお声がけください!無料でご相談を承ります。