【SBOM×ASMで変わる】中堅企業の“攻めのクラウド運用”を支えるさくらのクラウド
目次
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1章:クラウド時代の新たな課題 ― サプライチェーン攻撃と攻撃対象の拡大
クラウド活用が進む今、企業のIT環境は便利さと引き換えに“見えないリスク”を抱えています。SaaSやOSS、API、外部クラウドリソース——その便利さの裏で、「自社がどんなソフトウェアを使い、どこが狙われるのか」が把握しづらくなっているのです。
近年では、OSSライブラリ「Log4j」に代表される脆弱性を悪用したサプライチェーン攻撃が多発。中堅企業でも、取引先や委託先を経由した侵入リスクが無視できません。しかし、「ベンダーが守ってくれるはず」と任せきりになっているケースも少なくありません。
従来のクラウド監視は主に稼働状況や障害検知を目的としたものであり、攻撃の入口を特定し事前に備える“攻めのセキュリティ”には対応しきれませんでした。
2章:SBOM・ASMとは何か ― 用語と背景をやさしく理解
SBOM(Software Bill of Materials)とは
SBOMは、ソフトウェアを構成する部品(OSSやライブラリなど)を一覧化した「ソフトウェアの部品表」です。これにより、
- どんなOSSを使っているか
- どのバージョンが脆弱なのか
- ライセンスが適切か
を自動的に把握できます。
米国ではSBOMの提出が政府調達の必須要件となり、日本でもガバメントクラウドやISMAP準拠での重要性が高まっています。自社が「何を使っているか」を説明できる、社内でSBOMを共有・更新できる体制が求められています。
ASM(Attack Surface Management)とは
ASMは「攻撃対象領域管理」のこと。自社の外部公開資産(IP、DNS、API、クラウドリソースなど)を自動スキャンして、攻撃可能な面(アタックサーフェス)を可視化し優先度をつけて対策を行う仕組みです。
従来の監視が「内部の異常検知」中心だったのに対し、ASMは「ゼロトラスト」や「攻撃者視点」で外部からのリスクを洗い出す点が特徴です。
3章:「さくらのクラウド」にSBOM・ASMが追加された意義
2024年、さくらのクラウドはSBOMとASMの機能を追加しました。これは単なる新機能追加ではなく、クラウド運用の考え方そのものを変えるアップデートです。
SBOMの自動生成と継続更新
さくらのクラウドでは、開発環境やコンテナ内の構成情報を自動で収集しSBOMを生成。JVN、NVDなどの脆弱性情報データベースと連携して、危険なライブラリを検出・通知します。更新も自動化されるため、手作業での棚卸しは不要です。
ASMによるクラウド資産の見える化
クラウド上のリソース、API、DNSなどを常時スキャンし、外部に露出している資産を一覧化。これにより「何が公開され、どこが狙われやすいか」をひと目で把握できます。モニタリングスイートやKMS(鍵管理サービス)と連携して、検知から対応までの流れを自動化できます。
国産クラウドとしての信頼性
国内データセンター運用、ISMAP準拠、ガバメントクラウド採択など、日本企業のコンプライアンス要件に直結する安心感も大きな強みです。
4章:中堅企業のクラウド運用がこう変わる(Before/After)
項目 | これまで | SBOM・ASM導入後 |
|---|---|---|
脆弱性管理 | OSS更新を手動で確認 | 自動検出+リスク通知 |
資産管理 | 担当者のExcel管理 | ASMで自動一覧化 |
監査対応 | ベンダー依存・時間がかかる | SBOMで即時証跡提出 |
運用体制 | 個人依存・属人化 | 自動レポートで経営層への報告も容易に |
これまで「守りの監視」だったクラウド運用が、SBOMとASMの導入により“攻めのガバナンス”へと変わります。限られた人員でも、セキュリティ状況を定量的に把握し継続的に改善できるようになるのです。
5章:他クラウドとの比較 ― 国産クラウドの強み
AWSやAzureでもセキュリティ機能(Inspector、Defenderなど)は提供されていますが、これらはグローバル設計であり、日本企業固有の監査要件に最適化されていません。AWSやAzureでは高度な設定が必要な工程も、さくらのクラウドでは標準機能として提供されます。
さくらのクラウドのSBOM・ASM機能は、
- 国内リージョンのみで完結
- ISMAP準拠・ガバメントクラウド採択
- 日本語サポート・国内SOC連携
といった点で、中堅企業が求める「わかりやすく運用できる安心感」を備えています。
6章:導入・運用シナリオ ― 実務での活用イメージ
SBOMを活用した脆弱性管理フロー
- クラウド上のアプリ構成を自動スキャン
- 新しい脆弱性が検出されると自動通知
- 対応が必要なシステムをレポート化
- 修正完了後、SBOMを自動更新・共有
ASMによる外部資産監視フロー
- DNS・IP・APIを自動検出
- 未登録の公開資産を警告
- 攻撃リスクをスコアリング
- 外部SOCサービスや自社SOCと連携して対応
これらの仕組みをマネージドサービスとして利用すれば、「ひとり情シス」や「兼任担当者」でも、専門知識なしで高度なセキュリティ運用を続けられます。
7章:まとめ ― SBOM・ASMがもたらす「セキュリティ運用の民主化」
SBOMとASMの導入は、単なるセキュリティ強化ではありません。セキュリティ運用を“誰でも回せる仕組み”に変えることが最大の価値です。
国産クラウド「さくらのクラウド」がこれらを統合したことで、中堅企業でも“守り”から“攻め”へと舵を切る時代が本格的に始まります。SBOMとASMが中堅企業のDX推進を後押しし、ISMAP・ガバメントクラウド対応、さらにはAI連携によるリスク予測など、進化の余地も広がっています。