皆さん、こんにちは!
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、テレワーク導入が推奨される昨今、テレワークの導入に苦戦している企業や団体もある様です。
今回は、テレワークの導入のポイントの1つ、セキュリティについてお伝えします。
進まないテレワークの導入
無料通信アプリ「LINE」が、利用者8,300万人を対象に実施した全国調査で、
仕事をテレワークにしている人は、わずか5.6%にとどまったことが分かりました。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000181007.html
このように、テレワークの導入については、まだまだ進んでいないのが現状です。
では、何が障害になっているのでしょうか?
テレワーク導入時に発生する課題
以下の図は、総務省が実施したテレワークの導入にあたっての課題、導入する際の課題を可視化したものです。
以下の図からも、情報セキュリティの確保が一番課題に上っていることがお分かりになると思います。
セキュリティに関する課題は、技術的にクリアするのが難しいため、結果としてテレワークの導入の大きな障壁になっている可能性があります。
テレワークの導入におけるセキュリティ対策
では、どのようなセキュリティ対策が有効なのでしょうか?
大きく分けて、以下の大枠に沿って対策を決める必要があります。
- 経営者が行うべき施策
- テレワークの実施を考慮した情報セキュリティポリシーの策定。
- 前項1の情報セキュリティポリシーを定期的に監査し、その内容に応じて見直しを行う。
- セキュリティポリシーに必要な予算の確保と投資。
- 情報管理者が行うべき施策
- 情報セキュリティポリシーに従ってテレワークのセキュリティ維持に関する技術的対策の検討と実施。
- 前項1の実施状況について定期的に監査する。
- 従業員が行うべき施策
- セキュリティポリシーの遵守。
- セキュリティインシデント(事故)が発生した場合の、速やかなエスカレーション。
詳しくは、総務省よりテレワークの導入手順や、セキュリティガイドラインが配布されておりますので、そちらを参考にしていただければと思います。
参考:総務省 – テレワーク導入手順書
https://www.soumu.go.jp/main_content/000668432.pdf
参考:総務省 – テレワークセキュリティガイドライン第4版(PDF)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000545372.pdf
テレワークの導入が進めば、生産性向上も!
導入のハードルは低くないテレワークですが、導入すると大きなメリットもあります。
例えば、
- 場所と時間に依存しない働き方(ライフワークバランス)が可能になる
- 災害や疫病の感染拡大に対して、生産性を大きく低下させることなくビジネスができる
- オフィスコストの削減につながる
- 社内事務の省力化、迅速化につながる
- 転勤の廃止による離職率の低下
といったメリットを享受できます。
可能な職種や部門からテレワークを導入する、といったスモールスタートの方法もありますので、まだテレワークを導入できていない企業は、経営者を筆頭に試験的に導入し、効果測定を進めていってはいかがでしょうか?